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My favorite Destination 011 : Brienz Rothorn Bahn

◉Brienz - Brienzer Rothorn, Berner Oberland, SWITZERLAND

ブリエンツァー・ロートホルン、ベルナーオーバーラント地方、スイス

急勾配を進む愛らしい蒸気機関車、ブリエンツ・ロートホルン鉄道。

◉ブリエンツ湖岸から頂上を目指す

ブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB = Brienz-Rothorn-Bahn)は、1892年に開通、2022年には開業130周年を迎える鉄道ファン憧れの登山鉄道である。現在も電化されず、スイスで唯一定期運行(2021年は6月11日から10月24日まで)を続けている蒸気機関車であり、世界一急勾配(最大勾配250‰)の蒸気機関車でもある。TV番組『世界の車窓から』で観ていつか乗車してみたいと思った人も多いのではないだろうか。もちろん私もそのひとり。

ブリエンツ駅の出発間際に見られる湖畔の家々
ブリエンツ駅の出発間際に見られる湖畔の家々
しばらくすると車窓からはブリエンツ湖や花畑が広がる。
しばらくすると車窓からはブリエンツ湖や花畑が広がる。
水平を保てるように傾斜させたSL。手前はディーゼル機関車
水平を保てるように傾斜させたSL。手前はディーゼル機関車

BRBアプト式のラックレールを採用し、機関車はボイラーを水平に保つように、あらかじめ後方を持ち上げて前に傾斜させた設計になっている。見た目は小振りで愛らしい機関車ではあるが、2両連結された客車を後部から楽々と押し上げる。山麓のブリエンツ駅(標高566m)から山頂のブリエンツァー・ロートホルン駅(標高2244m)までの7.6kmを約1時間でつなぐが、めまぐるしく変わる車窓風景に飽きることはない。

途中の急斜面では牛がのんびり草を食んでいたりする。
途中の急斜面では牛がのんびり草を食んでいたりする。
えっ、初めてなの?
えっ、初めてなの?

BRB同様にSLで定期運行を行なっている大井川鐵道と1977年12月に姉妹提携を結んでいる。なお大井川鐵道は日本唯一のアプト式歯軌条鉄道である。

世界一急勾配の蒸気機関車というのが納得できる!
世界一急勾配の蒸気機関車というのが納得できる!
人知では想像(創造)できない景観が目の前に広がる。
人知では想像(創造)できない景観が目の前に広がる。

天候に恵まれれば、山頂からの感動的な眺望に出合うことができる。正面にはベルナーアルプスの雄大なパノラマが広がり、眼下にはターコイズブルーのブリエンツ湖を背景にノコギリの刃のようにギザギザな稜線が不思議な景観を造りだしている。緑の牧草地の中をゆっくりと進む赤い客車の小さなSLの姿は、鉄道ファンでなくてもカメラに収めたくなる風景だ。

山肌の濃い緑とブリエンツ湖のターコイズブルーのコントラストが美しい。
山肌の濃い緑とブリエンツ湖のターコイズブルーのコントラストが美しい。
山頂のブリエンツァー・ロートホルン駅に到着!
山頂のブリエンツァー・ロートホルン駅に到着!
山頂には展望台のほかに山岳レストラン、ホテルもある。
山頂には展望台のほかに山岳レストラン、ホテルもある。
鉄道が開通するまでは、登山者だけが見ることができた絶景。
鉄道が開通するまでは、登山者だけが見ることができた絶景。

ブリエンツロートホルン鉄道/Brienz Rothorn Bahn

⚫︎スイス政府観光局HP

⚫︎https://brienz-rothorn-bahn.ch

山岳レストラン&ホテル/ Berghaus Rothorn Kulm

⚫︎https://brienz-rothorn-bahn.ch/berghaus/


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