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Film Location003 : Atonement /つぐない

◉セブンシスターズ、イギリス

白亜の断崖に7人の乙女が佇む場所。

一番人気は、カックミア川の対岸から、沿岸警備隊のコテージ越しの風景
一番人気は、カックミア川の対岸から、沿岸警備隊のコテージ越しの風景

◉印象的なラストシーンのロケーション

フォトスポットとして世界的にも高い人気を誇るセブンシスターズは、ナショナル・トラストが所有する保護資産のひとつです。この場所は『ハリー・ポッター 炎のゴブレット』や『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でも登場しますが、 ロケーションとしての魅力が一番印象に残るのは『つぐない』ではないでしょうか。

イギリスの小説家イアン・マキューアンの『贖罪』が原作で、『プライドと偏見』のジョー・ライト監督の作品。タイトルにつながる風景がセブンシスターズですが、風景が美しければ美しいほど、悲しみが深くなるからなのか。悲しみに紐づいた美しい風景だからこそ、深く記憶に刻まれるのか。本作の中で最も重要なシーンだと言えます。

初めて訪れたのは初秋のころでした。西に傾きかけた陽に照らされ、白亜の断崖が輝いていました。一度は見たいと思っていた風景が目の前にある興奮もあり、シャッターを切り続けたのを覚えています。

 

◎National Trust/ナショナルトラスト

1895年、歴史的名所や自然の景勝地を保護する目的で英国で生まれたボランティア団体。ビーターラビットの作者ベアトリクス・ポターも大きく貢献していることでも知られる。セブンシスターズは、自然海岸保存のための「ネプチューン計画」によって取得され、自然のままの美しい海岸線が残されている。

上の写真は初春に再訪したときのものですが、冬が舞い戻ったかのように強い風が吹きつけ、海はしけていました。大きな白波が立つ風景はモノクロームの世界で全く違う印象でしたが、これもまた想像を超えた絶景でした。

ビジターセンター前から海岸や崖へと続く整備された道がある。
ビジターセンター前から海岸や崖へと続く整備された道がある。

◎アクセス

  • ロンドン・ヴィクトリア駅からLewesで乗り換えシーフォード駅へ所要約1時間30分。12番バスでSeven sisters country park visitor centreまで7分。
  • ブライトン駅からシーフォード駅は所要約40分。
  • ブライトン(Churchill Square )からSeven sisters country park visitor centreまでバスで約1時間

◎苦労しないで、あの風景を見るには

セブンシスターズを楽しむには、いくつかのコースがありますが、時間に余裕がない旅行者にお勧めするのは最寄駅シーフォードからタクシーをチャータすること。「ここに行きたい」とコテージ(Coastguard Cottageds)越しの写真を見せ、現地のSouth Hill Barn Car Parkで30分待機してもらい、往復でいくらになるか事前に交渉しましょう。もちろん時間と体力に余裕があれば、バスを利用してビジターセンターに寄りつ、崖の上に登る、海から崖を見上げるなどのコースを楽しむのも良いでしょう。




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