◉Porto, PORTUGAL/ポルト、ポルトガル
世界遺産のポルト歴史地区で
アズレージョを堪能する
◉大航海時代の遺産の残る古都ポルト
ポルトはポルトガル第2の都市で、ワインセラーの立ち並ぶヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアから望むカラフルな家並みがとてもフォトジェニック。外から観る風景だけでなく、中に入ればボルサ宮やサン・フランシスコ教会など、大航海時代に残された大いなる遺産の数々に旅行者の目を奪われます。滞在時間の短い日本人の旅行者にとっても、ちょうどいいサイズなのもおすすめのポイントのひとつです。ポートワインはもちろん、B級グルメのフランセジーニャや臓物料理のトリパスなどの郷土料理も味わいたい。個人的におすすめなのは世界一美しい書店と言われているレロ書店。建築デザインに興味のある向きには、ポルトガルの建築家アルヴァロ・シザがデザインしたティーハウスやプール、坂本龍一氏も演奏したカーザ・ダ・ムジカなどに足を延ばすのはいかがでしょうか。
◎ポルトガルの語源
ポルトの歴史は紀元前4000~3000年までさかのぼる。ローマ帝国の属州だった頃には、カーレcaleと呼ばれ、ドウロ川の河口の街が港(ポルトゥスportus)の役割を持っていたことから、ポルトゥス・カーレという呼称が一般化する。これがポルトガルの語源となった。
◉街を飾るアズレージョ
鉄道でポルトを訪れる旅行者を最初に迎えてくれるのが、サン・ベント駅のアズレージョ(絵タイル)です。ポルトの街なかでは、美しいアズレージョで装飾された建物がたくさんあります。教会や宮殿などの壁面を覆い尽くす大きなものから、店の看板のような小さなものまで、そして作られた時代の流行を反映した絵柄もさまざまでなので興趣が尽きません。街歩きしていれば、いたるところで見つかるので、知らず知らずのうちにアズレージョを探している自分に気づくかもしれません。
◉Azulejo/アズレージョ
絵タイル。ポルトガルで内壁、外壁を問わず使用されている装飾タイル。スペイン語では<アスレホ>という。14世紀頃イスラム教徒がスペインに持ち込み、その後、アンダルシア地方で大量生産された。ポルトガルにも輸入されるようになり、後に国内生産されるようになった。紋様・絵柄は作成された年代で大きく異なっている。
◉レロ書店/Livraria Lello
イギリスの新聞ガーディアンが「世界で最も美しい書店ベスト10」に選出した書店。作家J・K・ローリングが、英語教師としてポルトで教鞭をとりながら執筆した「ハリーポッター 」シリーズの世界観にも影響を与えた場所とも言われている。
◎住所:R. das Carmelitas 144, 4050-161 Porto
◎アクセス
⚫︎リスボンから空路で所要約55分。
⚫︎リスボン、サンタ・アポローニャ駅から高速列車アルファ・ペンドゥラールまたはICで2時間45分〜3時間10分
⚫︎リスボン、セッテ・リオス・バスターミナルから約3時間30分
Porto
◉ポルトと北部地方(Visit Portugal 日本語サイト)
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